【窪み】という名の木製トレイ

山口工芸の職人、市橋氏は言います。
「板≠ニいう文字は木が反る≠ニ書きます。無垢材のメープル材も板状になっても生きつづけるため、加工時は細部にまで気を配ります。乾燥が終わったら加工へ。松平さんのデザイン画をもとに、窪みのラインをコンピューター制御のNC旋盤機にて彫っていきます。メープル材は硬い材なので無理は出来ないんですよ。機械を使っても1時間に4枚しか彫れないんです。」と市橋さん。しかも要求されている繊細な窪みは機械だけでは仕上げられないなので、その後は全て手作業に。細かい部分を小さなカンナで仕上げていくそうです。「機械は道具ですから。最終的には手で仕上げるのが温かみも生まれ綺麗に仕上がるんですよ。仕上げの塗装は木目の美しさを生かすようクリアで。ペーパーで磨いてから一枚一枚丁寧に仕上げました。一枚の板を活かす事は本当に大変な事。こうしたシンプルな品ほど気を使うんですよ。」
【板】って漢字は、木が反るって書きます。木は生きています。呼吸もします。
納得!
【窪み】という名の木製トレイ


